今日は東京マラソン2025をテレビで観戦していました。東京マラソンは、一般の参加もできますが、エリート選手にとっては日本で唯一ワールドマラソンメジャーズ(Abbott World Marathon Majors)のポイントが与えられるレースであり、毎年世界のトップランナーが集結する大会です。今年も男子5000メートルと10000メートルの世界記録を持つ、ウガンダのチェプテゲイ選手を始め、アフリカのトップクラスの選手が数多く参加されました。また、日本選手にとっても先週の大阪マラソンに引き続き、今年の夏に東京で行われる陸上の世界選手権の代表選考レースになっており、実業団のトップ選手が参加されていました。また大学生からは箱根駅伝優勝に大きく貢献した青山学院大学の太田蒼生選手が注目を集めていました。
東京マラソンは最も速いペースメーカーが1キロあたり男子が2分52〜53秒(トータル2時間01分代)、女子が3分8〜9秒(トータル2時間12分代)と、日本国内のレースにしては異次元のレベルに設定されています。レースは序盤から海外招待選手の集団が飛び出しますが、そこに青山学院大学の太田選手が果敢に加わります。一時は先頭を引っ張る好走を見せていましたが、中盤以降は残念ながら失速してしまいました。ネットニュースによると、低体温症と低血糖症を発症したとのことで無念の途中棄権だそうです。勇気を持って挑戦する姿は強いインパクトを残したと思うので次のレースで頑張ってほしいです。
日本人選手の先頭争いは、オリンピック6位入賞の赤﨑暁選手と、日本歴代2位のタイムを持つ池田燿平選手を中心に展開しますが、最終盤にサンベルクスの市山翼選手がトップにたち、2時間6分00秒でゴールしました(全体10位)。続いて日本人2番目でゴールしたのが、三菱重工の井上大仁選手で2時間6分12秒でした(全体12位)。
市山選手は、2月の全日本ハーフで優勝され、好調を維持しての自己記録更新は素晴らしいと思いました。また、井上選手は、私が毎年参加している日立さくらロードレースにゲストとして参加され、子供たちや一般のランナーに混じってレースを盛り上げてくださっているので、自己記録を更新しての日本人2位は個人的にとても嬉しかったです。今後のご活躍を祈っております。
優勝はエチオピアのケベデ選手でタイムは2時間3分23秒でした。海外選手のタイムをみると、3分代が2人、4分代が1人、5分代が5人でした。また国内トップ選手のタイムも、6分代が4人、7分代が2人と、当初の想定タイムよりは遅かったのではないかと思いました。素人感覚ですが、今日は気温が13〜16℃とマラソンのコンディションとしては、やや高いのではなかったかと思いました。
今日は世界のトップレベルの選手が見られて良かったです。来週は名古屋ウィメンズマラソンがあります。こちらも楽しみです。