2022年10月27日木曜日
生化学実験のTips(蛋白質精製)
2022年10月14日金曜日
三代目・古今亭志ん朝の「井戸の茶碗」を聞きながら
お年柄デスクワークが多いのですが、仕事中は大体Youtubeの音楽や落語などを聴き流しながら進めております。最近のマイブームは昭和の落語家、三代目・古今亭志ん朝の落語を聞くことです。自分が幼いころに聞いていた落語家さんで、懐かしさも相まって心地よく聞かせていただいています。軽妙かつハイテンポのしゃべくりの中で、見事な演じ分けに感心することしきりです。大事なところの間も絶妙で、仕事をしながらも、ついつい引き込まれてしまいます。しかし江戸時代の風俗や言葉遣いなどについて、所々わからない言葉などが出てくるので、折角なので調べて載せておこうと思います。
お気に入りの演目の一つが井戸の茶碗です。
井戸の茶碗
あらすじ:
屑屋の清兵衛(せいべえ)さんは周りから「正直清兵衛」と呼ばれるほどの正直者でした。いつものように裏長屋を流して歩いていると、身なりは粗末ながら感じの良い娘さんに呼び止められる。娘さんの後をついていくと、娘さんの父親から屑を買ってほしいと言われる。清兵衛さんが屑を8文で買うというと、父親からはお金がもっと入用なので仏像を200文で買ってくれと頼まれる。目が利かないから扱えないと清兵衛さんは断るが、どうしてもと頼むので根負けして引き取る。何でも父親は千代田卜斎(ちよだぼくさい)と言い、かつては武士だったが現在は浪人しているとのことだった。
清兵衛さんが仏像を籠に入れて流していると、細川様の御窓下を通った時に、窓からお侍さんに声をかけられる。何でもお侍さんは高木作左衛門(たかぎさくざえもん)と言い、仏像が気になるから見せてほしいと言う。清兵衛さんが高木氏に仏像を見せると、大層気に入り300文で買ってくれた。ところが高木氏が仏像を磨いていると、台座の紙が剥がれて中から50両もの金が出てきてしまい困惑する。高木氏は、自分は仏像は買ったが中の小判は買っていないと言い出し、清兵衛さんを探そうと窓の下を通る屑屋を片っ端から顔を改めるようになる。
当時、清正公様の境内には掛茶屋があり、お昼時になると近くを回っている行商人が集まってきて弁当を使って一服するのが慣習になっていた。その中で細川様のご家来が屑屋を探していることが話題になり、きっと仇討ちだろうと噂をしていると、清兵衛さんが現れ仏像を売った事を話す。すると仲間からは、仏像の首が折れたから手打ちにしてやろうとしているのではないかと散々驚かされる。清兵衛さんがビクビクしながら黙って御窓下を通ろうとするのだが、長年の習慣でつい「くず~い~」と掛け声を発してしまう。その声を聞きつけた中元の良助につかまり高木氏の前に引き出される。清兵衛さんが首をはねられるとおびえていると、高木氏から仏像の中から出てきた50両は自分のものではないので元の持ち主に返してほしいと頼まれる。清兵衛さんが千代田氏のことを話し、千代田氏も喜ぶだろうと快く引き受ける。
ところが千代田氏の方では売ってしまったのだから50両は高木氏のものであると言い、お金を受け取ろうとしない。そのことを高木氏に告げると、高木氏も自分は仏像は買ったが中の小判は買っていないと頑なにはねつける。間に挟まれて弱ってしまった清兵衛さんが千代田氏の長屋の大家さんに相談すると、大家さんの取り計らいで清兵衛さんが10両、千代田氏が20両、高木氏が20両受け取る方向で話がまとまりかける。しかしここでも千代田氏だけは納得しない。そこで大家さんが一計を案じて、千代田氏から高木氏に何かを差し上げて、その対価として20両を受け取ることにしたらどうかと提案をする。千代田氏は渋々承諾し、普段使っている汚い湯飲み茶わんを高木氏に差し上げてお金を受け取る。
このやり取りの評判が細川家中に広まり、感心したお殿様が高木氏の目通りを許した。そこで高木氏が受け取った汚い湯飲み茶わんを殿様に差し出すと、そばにいた目利きの商人が茶碗を拝見し、これは非常に貴重な「井戸の茶碗」だと驚愕する。お殿様は茶碗が気に入り、高木氏から300両で召し上げてしまった。高木氏は300両を前にして、元々は千代田氏の茶碗であるからお金を全部は受け取れないと困ってしまう。そこで清兵衛さんを再度呼び出し、千代田氏に150両受け取らせるようにと命じる。清兵衛さんは嫌々ながら引き受け、150両をもって千代田氏を訪ねる。最初は頑なに受け取りを拒否していた千代田氏だったが、ふと高木氏は独り身かと清兵衛さんに尋ねる。清兵衛さんがそうだと告げると、千代田氏は高木氏の人柄を評価し、娘を嫁がせたい、もし御内儀にしてくれるなら支度金として受け取る、と申し出る。清兵衛さんがこのことを高木氏に告げると、高木氏も承諾する。喜んだ清兵衛さんが、娘さんの事を評して「今は裏長屋でくすんでいますが、こちらに来て磨いてごらんなさい。イイ女になりますよ」というと、高木氏が「いや、磨くのはよそう。また小判が出るといけない」と返す。
調べた言葉:
「売卜(ばいぼく)」:お金をもらって占いをする、要するにプロの占い師。卜斎の台詞に『昼は近所の子供たちを集めて素読の指南をし、夜は売卜を生業としているが、十日ばかり前に雨に打たれたのが元で風邪をひいてしまって…』というのがあります。
「清正公(せいしょうこう)様の境内」:東京都港区にある覚林寺(かくりんじ)の境内のこと。加藤清正を祀っているので清正公様の愛称がついている。
2022年9月28日水曜日
でんでん虫(阪大吹田キャンパス)
暑さ寒さも彼岸までということで、ようやく朝夕は涼しくなってきました。 夕食後に大学キャンパス内を散歩する日課も、またできるようになり毎日楽しんでいます。今日はでんでんむしを見つけました。あまり詳しくないのですが、どうもヒメリンゴマイマイというやつでしょうか?だとすると外来種で駆除の対象にされたりする種だそうです。先日キャンパス内で見かけたコウガイビルも外来種でしたので、キャンパス内は外来種の宝庫のようです。
2022年9月14日水曜日
道端で見かけたショウリョウバッタ
職場からの帰宅途中に、道端にいたバッタ(ショウリョウバッタ)を撮影しました。このバッタはメスの方が大きいのだそうで、写真の個体も15センチくらいはありそうだったのでメスのようですね。私の世代だとこういう形のバッタを見ると、タツノコプロ制作のテレビアニメ、タイムボカンに登場したバッタ型のメカを思い出します。当時は子供だったので名前を憶えていませんでしたが、今調べたらドタバッタンというらしいです。
2022年9月8日木曜日
ニホンヤモリ??(大阪大学吹田キャンパスにて)
最近、夕方に小雨がぱらつくような天気になると、大阪大学の工学部にあるガラス窓がついた掲示板の内側にニホンヤモリ(?)が出没します。ガラス戸は常時閉められており、外とは区切られた空間であるはずなのに一体どこから入ってくるのでしょうか。一度などは2匹で仲良く入っていたりして、ガラス戸の中は居心地が良いかと感じました。調べてみるとニホンヤモリは絶滅危惧種に指定されているとこのとでした。外来種だらけの吹田キャンパスで貴重な生き物を目にすることができました。