今日はテレビで福岡国際マラソン2024を観戦しました。今回の招待選手には、駒澤大学出身でトヨタ自動車の西山雄介や、同じく駒澤大学出身でJR東日本の其田健也選手、東洋大学出身でトヨタ自動車の西山和弥選手、青山学院大学出身でGMOの吉田祐也選手といった、箱根駅伝やニューイヤー駅伝を沸かせた名選手が多く含まれていて、駅伝マニアにはたまらない顔ぶれでした。
レースの序盤は1キロを2分58秒のハイペースで進みますが、あまりに高速なのかペースメイクがやや安定しない印象でした。その中で、西山雄介選手と吉田選手らが積極的に先頭集団を引っ張っていきますが、25キロ過ぎに西山雄介選手が徐々に先頭集団から離れます。その後、30キロでペースメーカーが外れると、吉田選手とイスラエルのゲタホン選手の一騎打ちになり、そこから吉田選手が加速して一気に先頭に躍り出ます。先頭に出てからの吉田選手の加速は見事で、1キロごとのラップも3分を切っていました。一方、西山雄介選手も意地を見せて徐々に追い上げ35キロ過ぎには2位に躍り出ます。その後、吉田選手は全くスピードが衰えず、コースレコードおよび日本人歴代ベストタイムの2時間5分16秒(トータルでも日本歴代3位!)で優勝し、西山雄介選手は2時間6分54秒の2位でした。吉田選手は、あと少しで日本記録(2時間4分56秒)が更新できるところでした。西山選手も同じ駒澤大学出身の藤田敦史選手(現・駒澤大学駅伝監督)が2000年に出した日本選手コースレコードの2時間6分51秒に迫る記録で見事でした。
レース後の吉田選手の涙のインタビューには感動しました。マラソンは長期間に渡る過酷なトレーニングが必要なうえに、当日の緻密な戦略とそれに対応可能なコンディション調整が求められるため、頻繁にレースに参加するのが難しい競技です。(中には川内優輝選手のように異次元の能力を発揮する選手もいますが…)それだけにプレッシャーは凄いのだろうと素人ながらに感じております。今回の優勝で福岡国際マラソン2勝目、ということで記録にも記憶にも残る見事なレースだったと思います。
記録の抜粋
1位:吉田祐也選手 2:05:16
2位:西山雄介選手 2:06:54
3位:パトリックマゼンゲ・ワンブイ選手 2:08:28
4位:其田健也選手 2:08:52
5位:二岡康平選手 2:09:46
6位:ヴィンセント・ライモイ選手 2:09:51
7位:ビダン・カロキ選手 2:10:18
8位:吉岡龍一選手 2:10:50
9位:西山和弥選手 2:11:33
10位:田中飛鳥選手 2:12:13