2025年2月11日火曜日

第63回・延岡西日本マラソンをテレビ観戦して

BSフジで放送していた第63回延岡西日本マラソンをテレビ観戦しました。ここ数年、私が密かにテレビ観戦を楽しみにしている大会です。宮崎県延岡市は、長距離陸上の名門・旭化成のおひざ元であり、この大会もかつては旭化成の陸上部の選手が数多く優勝してきました。しかし直近2年間は、早稲田大学の陸上部の選手が続けて優勝しています。特に、昨年の伊福陽太選手は、初マラソンながら大会記録を大きく更新する2時間9分26秒で見事な優勝を飾りました。昨年のレースでは、伊福選手が30キロ過ぎに積極的にスパートを仕掛け、並み居る実業団の選手を振り切る様子がとても印象に残りました。
今回のレースは5キロを15分30秒前後のペースで推移し、途中までは大会記録よりもかなり遅く、先頭集団も20人前後の大集団でした。しかし中間点を過ぎてから徐々にふるい落としがはじまり、30キロでペースメーカーが外れると勝負が始まります。その中で、果敢にスパートをかけたのが、中央大学からトヨタ自動車に進んだ湯浅仁選手でした。31キロ過ぎからは1キロ辺り3分を切るラップを刻んで後続をぐんぐんと引き離しました。30~35キロのラップが15分02秒、35~40キロが14分58秒と素晴らしいスパートをみせます。そのまま最後の落ち込みも最小限に食い止めて、2時間9分43秒のタイムで見事に優勝を飾りました。途中までは、今年はサブテンが出ないのかと思って見ていたので、後半のペースアップに驚きました。湯浅選手は、地元・宮崎県の出身とのことで、優勝インタビューでお父さんとやり取りをされていたのですが、その様子にとてもほっこりしました。今後の御活躍を期待しております。
この大会はいつも夜中にダイジェスト放送されるのですが、今年も見ごたえのあるレースが見られて良かったです。