今回のレースは5キロを15分30秒前後のペースで推移し、途中までは大会記録よりもかなり遅く、先頭集団も20人前後の大集団でした。しかし中間点を過ぎてから徐々にふるい落としがはじまり、30キロでペースメーカーが外れると勝負が始まります。その中で、果敢にスパートをかけたのが、中央大学からトヨタ自動車に進んだ湯浅仁選手でした。31キロ過ぎからは1キロ辺り3分を切るラップを刻んで後続をぐんぐんと引き離しました。30~35キロのラップが15分02秒、35~40キロが14分58秒と素晴らしいスパートをみせます。そのまま最後の落ち込みも最小限に食い止めて、2時間9分43秒のタイムで見事に優勝を飾りました。途中までは、今年はサブテンが出ないのかと思って見ていたので、後半のペースアップに驚きました。湯浅選手は、地元・宮崎県の出身とのことで、優勝インタビューでお父さんとやり取りをされていたのですが、その様子にとてもほっこりしました。今後の御活躍を期待しております。
この大会はいつも夜中にダイジェスト放送されるのですが、今年も見ごたえのあるレースが見られて良かったです。