今年の大学駅伝シーズンの開幕戦、出雲駅伝が本日行われました。結果は、國學院大學の優勝でしたが、今年のレースも見どころ満載でした。
まず優勝候補筆頭とネットニュースで挙げられていた青山学院大学は惜しくも3位でした。1区の鶴川正也選手が区間賞の走りでしたが、レース序盤が集団走になってしまい、有力校が互いに牽制した展開になったのが、個人的には勿体ないと思いました。もっと誰かが飛び出すような展開になっていれば、各校のふるい落としが早めに始まって、以降の2区、3区で大きく引き離す展開になったかもしれません。今回は青山学院大学、駒澤大学、國學院大學、創価大学などが終盤まで僅差で行ったために、青山学院大学が得意とする単独走に持ち込めなかったのが残念でした。
続いて、昨年の出雲駅伝と全日本駅伝を制した駒澤大学が2位でした。篠原倖太朗選手と並ぶチームの大黒柱であった佐藤圭汰選手がアメリカのボルダーで行われた合宿でケガをしてしまったとのことでエントリーされず、個人的にはもっと苦しい展開になるかと思っていました。しかし、流石の層の厚さが発揮されての2位でした。アンカーの篠原選手は残念ながら平林選手に競り負けてしまいましたが、青山学院大学の太田選手と同タイムでの区間3位は立派だと思いました。駒澤大学が得意とする全日本駅伝には佐藤選手もエントリーされているので、次戦は期待できるのではないかと思います。
優勝した國學院大學は、4区の野中恒亨選手、5区の上原琉翔選手、6区の平林清澄選手の後半3区間で連続区間賞を出す圧巻の走りでした。特に平林選手は、アンカー対決で自分よりスピードのある篠原選手と一騎打ちになったときに、冷静に勝機を逃さずに勝ち切ったのが素晴らしかったです。今年の大阪マラソンの時も、実業団選手を相手に果敢に勝負を仕掛けて優勝し、初マラソン日本記録および学生最高記録を樹立しただけあって、勝負勘に優れていると思いました。
上位三校は全員が区間6位以内でまとめられており、実力の拮抗した良いレースでした。以上、駅伝鑑賞歴40年のオジサンの勝手な感想でした。次は19日の箱根駅伝予選会ですね。どんな戦いになるのか楽しみです。
上位3校の結果(選手名は敬称略です)
1位:國學院大學 2時間9分24秒
青木(区間3位)、山本(区間5位)、辻原(区間4位)、野中(区間1位)、上原(区間1位)、平林(区間1位)
2位:駒澤大学 2時間10分4秒
桑田(区間6位)、帰山(区間4位)、山川(区間2位)、伊藤(区間3位)、島子(区間2位)、篠原(区間3位)
3位:青山学院大学 2時間10分24秒
鶴川(区間1位)、野村(区間6位)、黒田(区間3位)、宇田川(区間5位)、若林(区間5位)、太田(区間3位)