やっと暑さが一段落し、今年も駅伝シーズンが到来しました。私のような長距離陸上好きにはワクワクする毎日の始まりです。
今年の大学3大駅伝では、どこが優勝するのでしょうか。前評判通り青山学院大学が有利なのでしょうか。それとも駒澤大学でしょうか。或いは今年の大阪マラソン優勝の平林選手擁する國學院大學でしょうか。他の有力校、有力選手はどんな記録を出すのでしょうか。
まずは10月14日に出雲駅伝があります。距離の短い出雲駅伝では、ちょっとしたプランの狂いで思わぬ展開になったりするので最初から最後まで目が離せません。それが終わると10月19日に第101回箱根駅伝の予選会があり、11月4日に全日本大学駅伝があります。
また、女子に向けると、全日本大学女子駅伝や富士山女子駅伝で今年こそ名城大学の牙城を崩す大学は現れるのでしょうか。それとも名城大学が全日本7連覇、富士山女子駅伝7連覇という、とんでもない大記録を達成するのでしょうか。全日本大学女子駅伝が10月27日、富士山女子駅伝が12月30日です。
それ以外にも10月20日の女子実業団のプリンセス駅伝、11月24日のクイーンズ駅伝、12月1日の福岡国際マラソン、12月22日の全国高校駅伝などほぼ毎週何かしらのレースがあるのでこれから楽しみです。
前置きが長くなってしまいましたが、先日「風が強く吹いている(三浦しをん著、新潮文庫)」を読了しました。この物語の主人公である蔵橋走(くらはし・かける)は、高校時代は陸上界で注目されたランナーでしたが、周囲と馴染めず陸上を諦めて東京の寛政大学に進学します。一方、清瀬灰二(きよせ・はいじ)はかつて名ランナーでしたが、足のケガを抱え寛政大学の竹青荘(ちくせいそう)という、ボロボロの学生寮に住み、雌伏の時を過ごしています。走はふとしたきっかけで清瀬と出会い、誘われるままに竹青荘に住むこととなります。竹青荘には、寛政大学の個性的な若者達が住んでおり、走が来たことでちょうど人数が10人になりました。そこで清瀬は温めていた箱根駅伝出場という夢を披露し、紆余曲折を経ながらも、皆で一致団結して箱根駅伝の予選会および本選に挑む、というストーリーです。ネタバレになってしまうので詳しくは書きませんが、ストレートな青春群像劇で面白かったです。グーグルで見ると、「他の人はこちらも検索」にありえない、と言うワードが出てきますが、小説だから別にいいじゃん、と感じました。自分もこんな素敵な仲間と完全燃焼できるような体験がしてみたかったです。あと、ヘタレランナーの1人として、一度でイイから主人公の蔵橋くんのような走りをしてみたかった。