2025年5月16日金曜日

大金鶏菊が年々攻めてくる、フィードバック付き天気予報(日々の雑感)

《大金鶏菊が攻めてくる》 徐々に暑くなってきました。最近は、家の近所のそこかしこに大金鶏菊(オオキンケイギク)が咲き誇っています。大阪に住んで5年が経ちましたが、目の届く範囲でも年々生息域が拡がっていると感じています。大金鶏菊は2005年に特定外来生物に指定された米国原産の植物で、立派な根を持ち、1株で沢山の花を咲かせます。不幸にも多年草なので、根が残っていれば次の年も育ってしまうそうです。この植物の悪評を聞くようになったのは最近という印象があったのですが、日本に入ってきたの自体は1880年頃のようです。私が小さい頃だと、外来植物というとセイタカアワダチソウの脅威が凄くて、当時はどこの区画にも生えていた記憶があります。今も見かけますが、当時ほど大騒ぎしていないような気がするのは気のせいでしょうか。

大阪大学周辺(吹田、豊中、茨木)は確かに緑が豊かなのですが、大金鶏菊だけでなくアメリカザリガニやアライグマなどの特定外来生物を良く見かけます。アライグマなどは吹田キャンパス内に棲みついているようで、敷地内で野良猫と喧嘩しているのを見かけました。そういうのを見ると、所詮は作られた自然なのかと複雑な気持ちになります。


《フィードバック付き天気予報が見たい》 いつもお世話になっている天気予報ですが、予報なので当然当たらないこともあると思います。例えば、4月中には5月のゴールデンウイークには尋常ならざる暑さが訪れる、との予報があり、戦々恐々としていたのですが、実際は少し肌寒いくらいでした。別に外れたことは仕方ないのですが、どうして外れたのかが気になりました。素人の予想では、恐らくは特定のパラメータが予測した値と実際の値が異なったため、微分方程式の解が変わったのかなと思っています。しかし、そんな外れた理由を教えてくれる番組などはありません。

科学者の端くれである私からすると、外れた理由をフィードバックして教えてくれる天気予報があっても良いのではないかと思ったりします。今日の予想に入る前に昨日の予想を振り返って、外れていた場合には、その理由を説明する。(例:昨日の予想した時点では○○の値を××と推定して計算したが、実際は△△だったので外れた)。こうすると外れた場合でも聞いていて納得するし、予想する側の精度の向上にもつながる気がします。正確な天気予測法の開発は熾烈な競争があるようで、昨年(一昨年??)のNature誌の10大ブレークスルーにもAIベースの天気予報アプリの開発が選ばれていたと思います。蛋白質構造予測と同じで、完璧な理論を人類が構築する前に、AIの予測精度に負けてしまう気がしないでもないのですが、フィードバックを活かして少しでも人智が発展すればと期待しています。