2025年5月3日土曜日

連休の初日はグッタリしている(日々の雑感)

今週は月曜日から4月の疲れがドッと出て体調を崩しており、連休初日の今日は一日グッタリ、のんびりとしておりました。

午前中は、職場に少しだけ出向いてLBプレートの回収をしました。遺伝子の組み換えは大腸菌と人間が1日2交代制で働くので仕方ない作業です。

《中途半端に実験を説明》 分子生物学系のラボではお馴染みですが、遺伝子の組み換え体は大腸菌を使って作成します。研究の目的となる遺伝子をコードしたDNA断片は、そのままでは細胞などの実験には使えないので、DNAが環状に繋がったベクターという入れ物に挿入する必要があります。そのために、まず目的遺伝子をPCRで増幅し、制限酵素というDNAを切断する酵素によって直鎖状に開いたベクターと混合したのちに、ライゲース(Ligase)という別の酵素を用いて目的遺伝子とベクターを繋げます。これで目的遺伝子が挿入されたベクターが出来るのですが、如何せん量が少なく、使いづらい状態です。そこで、目的遺伝子とつながったベクターを大腸菌に導入して増幅します。大腸菌に目的遺伝子を導入して、抗生物質を添加した寒天培地に塗布し、37度で1昼夜(大抵夕方から翌朝まで)静置すると遺伝子が導入された大腸菌だけがコロニーを形成します。1つのコロニーには大抵1種類の遺伝子しか入らないので、それぞれのコロニーを液体培地で増やしてやれば均一な遺伝子を回収することができます。遺伝子組換え実験で、大腸菌が増えるのを待っている時間は結構長く、このステップを効率よくスケジュールに入れるのが肝になります。私たちの場合は、例えば金曜日の夕方に大腸菌のプレートを作成して、土曜日の朝に回収。日曜の夕方にプレートからコロニーを突いて液体培地に植菌する、というスケジュールでやっています。こうすると少ない労力で土日も遺伝子作成実験が進められます。これらの作業を平日にやると、日中が暇になるのでもったいないです。他にもやること、やりたいこと、やらなければならないことは沢山あるんです。

LBプレートを回収した後は散歩をしながら家に戻り、昼寝。起きたら、最近NHK-BSでやっている「ウルトラQ」の4Kリマスター放送の録画を鑑賞。これまで何度も見ている筈なのですが、やっぱり良いです!昔の特撮が大好きです。

その後は掃除して洗濯して買い物をして…といつもの週末でした。今日は、何となく興がのって色々買いすぎてしまい、大いなる出費となりました。最近は物価が高くて困りますね。