2018年7月17日火曜日

危険物乙四類の試験対策メモ(その6、危険物保管監督者など)

今回は危険物保安監督者などの役職についてです。
幾つかの製造所等では危険物の保安管理のために危険物保安監督者などの役職を設けなければいけません。

危険物保安監督者
危険物保安監督者になるには資格が必要で、甲種又は乙種の危険物取扱者のうち、実務経験が6カ月以上あるものに限られています。丙種はなれません。
また選任・解任した場合には遅滞なく市町村長等に届出しなければなりません。

危険物保安監督者の選任
必ず選任する施設
製造所
屋外タンク貯蔵所
給油取扱所
移送取扱所

必要なし
移動タンク貯蔵所

そういえばガソリンスタンドにある白い掲示板には必ず保安監督者の名前が書かれていますね。
移動タンク貯蔵所、要するにタンクローリーには危険物保安監督者を選ぶ必要はありません。
過去問の中には、「法令上、移動タンク貯蔵所に備え付けておかなければならない書類として、
次のうち該当しないものはどれか?」という問題がありました。正解は『危険物保安監督者の選任・解任の届出書』だったのですが、そもそも選任する必要がないので一種の引っ掛け問題ですね。

危険物施設保安員
危険物施設保安員になるための資格はありません。また選任・解任の届出も必要ありません。
また、危険物施設保安員は定期点検を行うことができます。ここは頻出ポイントです。

危険物施設保安員を定めなければならない施設
指定数量の100倍以上の製造所
指定数量の100倍以上の一般取扱所

危険物保安統括管理者
これもなるための資格はありませんが、組織の責任者などがなるそうです。

危険物保安統括管理者を定めなければならない施設
指定数量の3,000倍以上の製造所
指定数量の3,000倍以上の一般取扱所
指定数量以上の移送取扱所