今日は楽しみにしていた大阪マラソン2025をテレビで観戦しました。今日の大阪は小雪が舞う非常に寒い一日でしたが、レースは今年も白熱しました。序盤は、先頭が2分58秒という速いペースで進みますが、この集団に海外招待選手のみならず多数の日本人選手がくらいつきます。徐々にふるい落としが始まる中、30キロでペースメーカーが抜けてからはハイペースを維持したまま、目まぐるしく先頭集団の構成が変わる手に汗握る展開になりました。
そして最終盤、三菱重工の近藤亮太選手と海外招待選手のアダン選手、トーラ選手の3名がデットヒートを行います。ラスト1200メートルの時点で近藤選手とアダン選手の一騎打ちになり、最後はアダン選手がわずかに前に出て優勝のゴールテープを切りました。記録は、2時間5分37秒でした。近藤選手は初マラソンながら、2時間5分39秒の2位でゴールしました。この記録は初マラソン日本最高記録です。3位がトーラ選手で記録は2時間5分52秒、4位は私の故郷・茨城県出身の細谷恭平選手が2時間5分58秒でした。細谷選手はレース中盤で一旦先頭集団から離れてしまいましたが、持ち前の粘りで徐々に盛り返すと、先頭集団に割って入り、見事2時間6分切りの記録となりました。細谷選手は既に2時間6分代を2回記録しており、安定感バツグンです!是非世界の舞台で活躍してほしいです。
さらに青山学院大学の黒田朝日選手が、学生記録を更新する2時間6分5秒で6位でした。私にとってうれしかったのが、日本記録保持者の鈴木健吾選手が2時間6分18秒で8位に入ったことです。鈴木選手は日本で唯一2時間4分代のベストタイムを持つのですが、近年故障もあって自分が思うようなレースは出来ていなかったと思います。今日は終盤まで勝負に絡んでおり、復活を印象付ける素晴らしいレースでした。今後も期待しております。
今日のレースの惜しかった点は、30キロ過ぎの折り返し点で先頭集団がコースを間違えてしまい40メートルほどロスしたことです。たらればになってしまいますが、最終結果が好記録連発だったので、このロスがなければと思わずにはいられません。
来週は東京マラソンです。今日の大阪と同様の熱いレースを楽しみにしています。
結果の抜粋
1位 Y.アダン(エチオピア) 2時間5分37秒=大会新
2位 近藤亮太(三菱重工) 2時間5分39秒=初マラソン日本最高、大会新
3位 A.トーラ(エチオピア) 2時間5分52秒=大会新
4位 細谷恭平(黒崎播磨) 2時間5分58秒=大会新
5位 G.モラ(エチオピア) 2時間6分04秒
6位 黒田朝日(青学大) 2時間6分05秒=学生最高記録
7位 菊地駿弥(中国電力) 2時間6分06秒
8位 鈴木健吾(富士通) 2時間6分18秒