夏休みにジョジョの奇妙な冒険の第2部を読んだ流れで、久しぶりに第3部を読み返しました。連載当時もリアルタイムで読んでいましたが、その時は確か中学生だったと思います。あの時から色々と革新的で驚きました。私はバトル漫画が大好きな少年だったのですが、多くのバトル漫画がストーリーの中で、次から次へと強敵を出していった結果、最終的に主人公が有り得ないほど強くなってしまう事(要するにバトルインフレ)が子供心にも無理があると感じていました。曰く、全力を出すと地球が壊れるとか、この技を出すと寿命が10年縮むとかは、流石に収拾がつかなくなっているように感じて読んでもつらかったものです。その点、幽波紋(スタンド)は、個々に一長一短の個性・能力があり、生かすも殺すも使い方次第なところがあって、頭脳戦の要素が入ってくるので、バトルインフレを回避できてストーリーに深みが出たように思ったものです。
第3部自体は漫画も何度も通して読んでいますし、アニメも最初から最後まで何度も見ているほどなので、もはや私の肉体・思考回路の一部になっている作品ですが、何度見てもスタンドのデザインが抜群にカッコイイですね。銀の戦車(シルバーチャリオッツ)とか凄い好きです。あと地味にエボニーデビルとかリアルタイムで読んでいた当時は怖かったです。今読むと単なる雑魚敵なんですけどね。
あと、荒木先生独特の擬音、「チュミミーン(女帝)」とか「ザリガニも食ってパワーアップ!ブチュブチュルつぶして!(黄の節制)」とか子供心を鷲掴みにするインパクトの強い台詞が満載で、中学生の時に休み時間に友人たちと荒木節?全開ではしゃいでいたことを思い出します。